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2015年07月29日

第8回 ~あなたの知らない「目立て」の世界~

icon97みなさん、こんにちは~!
本日も小国ウッディ協同組合のブログをご覧いただき
本当にありがとうございます!

さてさて、本日お伝えする内容は
あなたの知らない 

目立て職人の世界。

製材所の中でもかなりディープ 世界です。
「目立て」ということばにビビっとくる方は
相当マニアックな方だと思います!笑

まず、目立てとは何かご説明から始めましょう!
見てください!!
だだんっっ!



かっこいい~



こちらはウッディ内で使われている
製材用の刃物です。


正式には「帯鋸」(おびのこ)といいます。
迫力満点ですね!

この帯のこ、日々丸太や板を切っていると
包丁と同じで切れ味が悪くなってくるのです。

この切れ味を良くするための
包丁研ぎの役割が、
目立て」という作業!

では本日の主役
目立てのプロフェッショナルをご紹介しましょう!


濱田さん!!




「目立て」「職人」というとなんとなく・・・
険しい表情、無口、はちまき・・・なイメージですが・・・

見ての通り!!
濱田さん、とってもスマートでスタイリッシュ
そして、元気icon97 なんです!!笑
これまでの職人さんイメージを覆す濱田さん。笑

そんな濱田さん
なんとこの迫力満点の製材用刃物、帯鋸(おびのこ)を
軽々持ち上げてしまいます。


「目立て」と一言にいっても
包丁のように、刃を研ぐという
作業だけではありません


目立てという作業は、大きく分けて2パターンあります。

①真新しい刃を研ぐ
 
②毎日使っている現役の刃を研ぐ

ではそのディープな作業内容のぞいてみましょう!

①真新しい刃物の研ぎ方 から
ご説明しましょう!

まず
真新しい刃物と現役刃物
見比べてみてください!





黒いラインがない、ある に違いがあることが分かると思います。

※上記写真の帯のこは撮影時の反射により 実際の刃の色と違って見えております。
 ご了承ください。

この黒いラインは「ヒートテンション」という作業によってできるものです。
帯ノコの刃の下部あたりを加熱し、製材するときに
刃がぶれたり、外れたりしないようにするための加工です。

写真を見てお分かりかと思いますが
「刃」といっても 包丁やナイフなんてもんじゃありせん

帯鋸の全長は・・・
なんと8.5m!!
ベランベランとぶれてしまいやすい状態なので
香川のうどんのようなコシと若い女子のお肌のようなハリicon97
を加えるために「ヒートテンション」の作業を行います。

そのあと
こしいれ」という作業に入ります。
先程のヒートテンションの加工に加え、人目で確認しながら
歪みを見極め、微調整する作業です。


この作業の様子が、それはそれはかっこいいです!
いかにも!職人技!という感じ!


定規のようなものを当てて隙間がないかチェックしていきます。
製材精度を上げるためには必要な作業なのです!






次に、「歯固め」という作業です。



ここでは大きさや角度が若干違う刃を一つ一つ調節し
大きさを統一させる作業
です。

そして、「ステライト溶着」という作業です。



のこぎりの刃のギザギザの先にあるような
「アサリ」を着ける加工を施します。
アサリとは刃先の部分のことで、耳かきの先のような形状をしています。製材をする時に木を切る部分です。

上の機械を使って“ステライト”という金属を溶着させ、のちに「アサリ」となる刃を作っていきます。


850度もの熱で溶着していきますよ~!
帯のこには

200個以上の刃がついており、この全てに溶着していきます。

最後に仕上げの研磨をして完成です。




この「目立て」という行程、この内容の深さ文章で表現するのは難しく
歯がゆいカイナです。


長年の経験で培った勘や感覚、研ぎ澄まされた目は
まねできるものではありません。

この技術や努力があってこその、製品なんだな、と考えると
また完成した板や柱がどうしようもなくかっこよく見えるのです!!


製品ができるまでの背景を振り返ると、感動がこみ上げてきます。

「目立て」という行程は名前とは裏腹に決して目立つ作業ではありません。
夏の暑い日も、小屋の中で一人黙々と作業をおこなうのです。
唯一、製材所の中で木を触らない行程
「目立て」

その職人技とその目立て作業あっての、小国杉製品なのだということを
知っていただければ幸いです!



今回の 
~あなたの知らない目立ての世界~最後まで読んでいただき
本当にありがとうございます!

次回は家を支える 構造材!のお話です! お楽しみに!


  

Posted by 小国ウッディ協同組合 at 16:43Comments(0)小国ウッディ協同組合情報